車窓から、紅葉に淡い雪がかかる美しい風景を眺めながら名古屋へ移動。
コンサートに来て下さった方たちの手紙の多くにショスタコーヴィチへの一言が聞きたいとありましたので、(一言では言い表せないのですが^_^;)
少しだけ。
今回のメインプログラムであるショスタコーヴィチ五番では両義的な部分を出しながら、今ではほとんど演奏されなくなった終楽章でのオリジナルの音を使っています。私の中のこの作品の結論は最後の一音です。まさに両義性。それを遡るように、シンプルな構成の中に埋まっているもう一方が浮き上がるよう心がけています。
調性はD durですが、私の解釈は調号外して同主調のd moll。
アンコールはD durの花のワルツにしましたが、皆さんの調性感覚にはどのように聴こえたのか私もぜひ知りたいです。
( 8月のラトビアにて)