昨日のラクイラでのコンサートホールロビーには東北の被災地の子供達からのメッセージや絵が紹介されておりました。
悲しみの中にもかかわらず、人の悲しみを慰める子供達の美しい心。
約二年前のラクイラ震災直後にベルルスコーニ首相がG8各国に呼びかけ、日本は音楽の街ラクイラに早く音楽が復活するよう、ラクイラ音楽院と音楽院ホールを建設しました。
コンサートホールには特別な強度を保つ紙を利用した柱が、響きにも良い影響を与えており、坂茂さん設計のこれらの建物は仮設とは言い難いものでした。
他の国の建造物はまだまだ完成に至らず、イタリアでのそういった仕事の難しさを物語っています。
そんな状況の中、いち早く実現化に至ったのは何より日本大使館の皆さんの仕事ぶりだと感じました。
日本の震災の事もあり、心ひとつに誠実で強い想いはイタリアの人達の心を動かし、形になりました。
そうした姿に心が熱くなりました。