今年11月9日10日、ヴァチカン国際音楽祭に出演する事になりました。
ヴァチカンへの道は私の希望の光でしたし、ここから招聘される音楽家になる事が私の長年の目標でした。
もう6年も前、英国ロイヤルフィルとマーラーでツアーの長崎公演の翌日だったか前日だったか、先祖が暮らした平戸&生月へ初めて行きました。
その頃から、
いつの日か“オラショ”を復元したいという気持ちが徐々に強く湧き出て来るようになりました。
ここ数年は、“オラショ”復元のタイミングを待っていました。
ヴァチカン音楽祭からの正式な招聘状が届いた時、これが復元の時期だったんだと身体中に衝撃が走り、
今回選ばれたのは、
“オラショ”を聖地に戻すことへの導きなのかも、、とさえ思えました。
音楽祭側の希望で9日は
ベートーヴェン交響曲No.9(意外なリクエストに正直驚きました!)を、
私からの希望で10日は
グノー聖チェチーリアと
“オラショ”を演奏します。
10日は枢機卿による音楽ミサのスタイルで、音楽祭最終日でもあります。
2000年の伝統と、最高峰ヴァチカンの格式と、厳格な枢機卿たちによる儀式の音楽を任せられ、ただただ畏敬の念にかられています。
今はニューヨークいます。マンハッタンから16世紀の長崎を想像しています。