10月30日サンパオロ大聖堂に於いて 今年で3度目の招聘となりましたヴァチカン国際音楽祭に出演しました。
本番前には、テノール歌手のG・サバティーニ氏が会いに来て下さいました。
(声楽家は身体が楽器。彼の顔立ちからして よい声だとわかるでしょ(^^))
お昼間のリハーサルでは何の手違いか、リハーサルの終わり時間が聞いていた時間から随分と早まっていて、作品の半分しかリハーサルが出来ず残りはぶっつけ本番になってしまいました。
本番前、サンパオロ大聖堂の奥にある 小さな聖堂(小さなといっても、日本にある普通の教会ぐらいの大きさです)で、暫し静寂の時。
本番ではみんな集中し最善を尽くしてくれました。
サンパオロ大聖堂の響きは何にもかえがたいものがあります。
ソリスト、オーケストラ、合唱の各自が一緒にその響きを感じ、特にオーケストラはその響きに対して臨機応変に音色や発音を一緒に作ってくれました。
感覚の記憶は忘れないもので、イルミナートフィルがまた大きな進化を遂げられると確信しています。
ヨーロッパ各国のお客様が大半のヴァチカン国際音楽祭。
約3000席の内、私たちの演奏会の日は特にドイツからのお客様が1500人もいらしたそうです。
31日は観客としてヴァチカン国際音楽祭に参加しました。
写真には写っていませんが、私たちが座る僅か3メートル前の距離にオーケストラがいます。
この僅か数メートルの距離で見えてくる景色は全く違うものです。
メニューインが創設した
ロシア・ウクライナ・リトアニア・イスラエル・パレスチナ国籍の連合オーケストラと合唱団によるマーラー作曲交響曲第2番『復活』が演奏されました。
第5楽章のホルンのバンダは、世界の伝統的なコンサートホールにでも味わえない素晴らしいバンダ効果がサンパオロ大聖堂によって生み出されていました。
そして、リトアニアのカウナス合唱団は、私もオペラを指揮した時に共演した事がありますが、素晴らしい合唱団で、昨夜の演奏もとても素晴らしかった!
第4楽章(アルトソロ)では、私自身の歩いて来た道が瞬間シンクロし、ここヴァチカンでこの曲が聴けた事に涙が溢れて止まらなかった、、、
昨日帰路に経ったイルミナートフィル&合唱団が無事に日本に帰国したと連絡を受け、ようやくホッとしています。
この度も多くの皆さまに支えて頂きました。
スタッフ、旅行会社スタッフの皆さん、ありがとうございました。
在ローマ日本ヴァチカン大使ご夫妻、在ローマ日本イタリア大使ご夫妻にも心から感謝申し上げます。
これから帰路に向かいます。
帰国したら成田からその足で、ジャニーズNEWSメンバーと再会です(^^)
ヴァチカンでの時間がもう随分前のように感じています。
やはりヴァチカンは時空を越えている場所です。