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2015年 05月 31日 ( 1 )
新橋演舞場で蝶々夫人
京都南座に続き、新橋演舞場での『大和証券プレゼンツ・蝶々夫人』無事幕が降りました。

両日ともに満席の熱気と総立ちの拍手、かけ声に出演者一同ただただ感動しております。
『蝶々夫人』という作品は、蝶々さん役は最初から最後まで出ずっぱりで、歌唱技術の幅と常にクライマックス的表現が求められるとても難しい役ですが、佐藤路子さん・青木エマさん共に役に命を与え重なり合い素晴らしい名演でした。
また、スズキ役の野上貴子さん、シャープレス役の田中勉さん、ゴロー役の中井亮一さんあっての舞台でした。
合唱もアンサンブル場面、短い舞台リハーサルの中、個々が生きた表現もしっかり務めてくれ舞台を締めてくれました。
通常オペラではオーケストラはオーケストラピットに入り客席からは見えませんが、今回はオーケストラピットがありませんから舞台上に配置し、尚且つアクティングスペースを確保することを優先にしましたのでアンサンブルも通常とは異なります。
歌手と指揮者が死角になる箇所も多く、左右上下指揮者が動きますが、オーケストラは常にドラマを運ぶ演奏をしてくれました。

今回の舞台の大きな特色となりました新橋芸者の皆さまと、芸者さんたちの振付けをして下さいました花柳寿輔氏に心からお礼申し上げます。
また、幕開き冒頭で演奏して下さいました地方(じかた)さんたちの“越後獅子”!このオリジナルの演奏の後、本編でプッチーニが巧みに取り入れた“越後獅子”はじめ日本の曲が使われながら物語が進みますが、舞台奥の盆の上で感動しながらスタンバイしていました。
沢山のインスピレーションを受けました。ありがとうございました。

ザ・スタッフは私が最も信頼を置くスタッフたちで、音楽大学出身も多く、タイミングは楽譜でやりますので、1秒未満単位のタイミングで進行してくれますので、監督と指揮を安心して兼任できるのも彼らの仕事の完璧性によるところです。
イルミナートオペラ・イルミナートバレエ・イルミナートフィル共に
総合芸術を打ち出していますので、その表現が可能なのはそういった各自・各セクションあっての事です。ぜひ個々の顔にもご興味持って頂ければと願っています。

本番前日まで試行錯誤した箇所を少しご紹介します。
蝶々夫人が自決を決意する箇所で、Timp.による強打の8分音符があります。
私の演奏解釈では、そこはテンポを外し 乱れ太鼓のような演奏にしています。
この箇所の時、白装束を着た蝶々さんの切腹したお父さんに和太鼓を叩かせる幻影を出そうと考えていました。
【切腹した父親=武士道精神】象徴的存在として、蝶々さんの最期に背景で出したかったのです、、、
前日まで試してみたのですが、、、最後のクライマックスで視覚が散漫になる事だけは避けたく、、今回はこのアイディアは引っ込めました。
再演の時まで長い宿題に取りかかります(^^;

今回の公演は東京ということもあり、各国大使もご臨席下さいました。
国内では北海道から沖縄から全国から、また国外からは、中国や韓国や台湾からもご観劇下さいまして、本当にありがとうございました!

人間の尊厳には国籍や性差は無いという事、
幕末から明治にかけての混乱期に最後まで誇り高い武士がいたという事、
そして魂は無くならないという事、
こういった事を『蝶々夫人』を通じて表現できたらという思いから舞台を制作しました。

この舞台の実現化に携わって下さいました全ての方たちに心から感謝申し上げます。
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by tomomi-nishimoto | 2015-05-31 10:02



指揮者西本智実のオフィシャルブログ。ロシアーヨーロッパー北米ーアジアー南米ー中東の順に約30ヶ国でこの道の旅を続けている。趣味はドライブと温泉。和食や和工芸をこよなく愛している。
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