つくづく人生の不思議を感じています。
イルミナートバレエは
【ロメオとジュリエッタ】を皮切りに、
まるで春に芽吹くエネルギーを貯めて、
今年ようやく グランドバレエをお披露目する事となりました。
クラシックバレエの金字塔【白鳥の湖】を現在創っています。
不思議な事の1つ目、、、私が3歳の頃、ピアノを習い始めたのと同時にバレエ学校に入りました。
そこで出会った幼なじみの友達が、やがて新国立劇場のプリマやソリストととして、今や日本を代表するバレエダンサーとなっている事。
不思議2つ目、、
イルミナートバレエダンサーの大半がロシア国立ワガノワバレエ学校出身。
私がサンクトペテルブルク音楽院に留学した1年目は、音楽院の寮に住まず(2年目からは音楽院の寮に住んでました)
国立ワガノワバレエ学校の寮に住んで居ました。
その寮で一緒に苦楽を共にした、兄弟のような友達が、やがて立派にロシアの劇場やヨーロッパの劇場等でバレエダンサーになり、
また、日本の新国立劇場でもプリマやプリモといったエトワールとして活躍しました。
その姿に何とも言葉では表現出来ない程のインスピレーションを得たり、励みをたくさん受けてきました。
(因みに、もう約20年近く前になる留学時代は、今のようにパソコンもなければ携帯電話は当然なく、しかもペレストロイカの混乱が続く当時私達が住んでいたロシアは、個人の電話もFAXも無く
あの当時、ペテルブルクに住んだ私達は大黒屋光太夫と浦島太郎の気持ちを代弁できるかのようなメンバーが揃っている!)
3つ目の不思議は、彼らがその世界でトップになり独立したりしてゆく中で、仕事で再会出来た事。
バレエダンサーは一見、花のように美しい部分が目に映ります。
しかし、自身の肉体の鍛練を続けられる精神と、
その道を歩く事を許された、ごく僅か選ばれた人達の大変厳しい世界です。
特に、神様から与えられた肉体を打ち出し表現する
ロシアンバレエはその極みです。
花が花として咲くには、時間の観念は平等では無いと私は考えます。
王子は白鳥と黒鳥を間違えて選んだわけではありません。
白鳥と王子の世界が正義で、黒鳥とロットバルトの世界が悪、といった単純な物語でもありません。
二元論の間の苦しみや、
それらを超えようとする理想と現実が
【白鳥の湖】にはあります。
実際、舞踊伴奏でないチャイコフスキーの芸術音楽がこれらの世界を表現しています。
バレエと音楽を有機的に結びつける事ができる、
最高のメンバーと舞台を創れる不思議をひしひしと感じています。
上演は
8月16日と17日です。
ぜひ観て頂きたいです。