チャイコフスキー作曲交響曲第6番の調性はhーmoll、
『白鳥の湖』の調性はhーmoll、これは偶然の一致ではありません。
作曲家にとって調性は根底を成す最も重要なものです。
かつて伴奏重視なバレエ音楽から
ライトモティーフを使う『ジゼル』が生まれた事により、作品ドラマと音楽が有機的に結びつき始めました。しかし『ジゼル』では、ブルグミュラー(ピアノをやった事がある人は良く知ってますね(^_-))の挿入曲を入れる等して後から手を入れて作品として仕上げられました。
『白鳥の湖』は、皆が知るそのライトモティーフとその展開、あと特筆すべきは調性関係にあります。
分かりやすい調性関係では、例えば、
1幕から3幕までは、主にドラマを運ぶ音楽は#系、踊りの為の音楽は♭系に構築されています。
しかし、王子の裏切り(ブレた)の後は、まっ逆さまの調性に変わります。
こういった調性の妙、構築によっても、物語は一層ドラマティックに運ばれます。
この『白鳥の湖』によってバレエは総合芸術として大きく変化しました。
今回のオーケストラピット、
正直狭いですが、可能な限り入れるようにスタッフたちが工夫をしてくれました。
今回のオーケストラピット、浅いです。
劇場の色々な条件の中での最善を考えての判断です。ちょうど、私が務めてましたサンクトペテルブルクの劇場と同じ位の浅さです。
この位置は、指揮者の上半身が見える位の浅さなのでセンター前の座席の方たち、指揮者が邪魔かも(>_<)
ライヴの良さでもありますし、
ダンサーたちがセンターを取るのはいつもではありませんが、重なるようなその時はちょっと首を左右に伸ばしてみて下さい(>_<)
ダンサーたちとアインザッツが必要な時以外は、私はなるべく深く沈んで指揮するようにしますので(>_<)
でもそんな事も考えられず指揮してる可能性大なので、皆さま宜しくお願い致します(首ね(^^;)。